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いのちの教室 in 広島市立五日市中学校2019.11.10 Sunday
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11月は、一番「いのちの教室」が多い月です。
今月8件中、2件目は、広島市立五日市中学校。2016年に全校生徒で実施していただき、その翌年からは毎年1年生に、お話を聞いてもらっています。
元気の良い生徒さんたち、講義の中での問いかけにも、元気に答えてくれました。
そしてやはり印象的なのは、「野良猫の多さ」です。
広島市内(中心部)では、野良犬を見ることはなくなりましたが、野良猫はとても多く、五日市にもやはり猫がたくさんいるようです。「いのちの教室」では、外で暮らす猫たちの厳しい生活についても話すことにしています。
猫の繁殖力はとても強く、たくさんの子猫が生まれるけれど、その多くが成猫になる前に命を落としてしまいます。また、暑さ・寒さをしのがなければならず、昨日ご飯をくれた人が今日もくれるとは限らない。病気が蔓延し、車にひかれたり、カラスなどの天敵に襲われたり、外での暮らしには、一つもいいことはありません。
最近よく伝えているのが、ロードキル(車にひかれる)の数です。
たしかに、猫が轢かれている姿を見ることがありますが、実にこれが、殺処分数の8倍にのぼります。
ここで考えてほしいのは、飼い主のいない野良猫ばかりが轢かれているわけではない、ということです。大切に飼われていても、外に出してしまえば、車に轢かれる可能性はどんな猫にも等しくあります。
どうか、猫は室内飼育を徹底し、脱走対策もしっかり、そして忘れてはいけないのは、猫が喜ぶ工夫を家の中でしっかりとしてあげてほしいと思います。それが猫と暮らす飼い主の努めだからです。
少し短めの45分、最後のほうは駆け足になってしまいましたが、生徒さんはみんな、しっかり話を聞いてくれました。生徒代表の男の子からは、「今日聞いた話を忘れずに行動したい」という挨拶をしてもらいました。
「いのちの教室」を始めて5年。
動物たちの声を届けようと、たくさんの学校に行きました。
確かに5年前に比べて、殺処分の数は減り、動物愛護の気運は高まっているように感じます。しかしその一方で、悪質な繁殖業者の存在は後を絶たず、動物を守るための動物愛護法改正も難航。野良犬野良猫への無責任なえさやり、多頭飼育崩壊、保護施設における虐待、犬や猫に限っても、挙げればきりがないほどの問題が起きています。
上に挙げたようなことは、大きな問題のように感じますが、一人一人が正しい知識を持っていれば、多くの場合が防ぐことのできる問題です。1時間では伝えきれませんが、「いのちの教室」がその知識を得るきっかけになってくれればと願っています。
そして、「かわいい」というたった一つの視点でしか語られることのない犬や猫について、私たちはもうそろそろ、成熟した向き合い方を身につけるべきだと思います。それがひいては、動物たちを守ることにつながっていくからです。
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