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いのちの教室 in 広島県高陽東高等学校2018.03.21 Wednesday
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今年度最後の「いのちの教室」は、広島県立高陽東高等学校(2回目)です。
学校によっては、「何度も来てもらうのは申し訳ない」と言って遠慮してくださるんですが、私は何回も呼ばれるほうが嬉しいので、今回も張り切って行ってまいりました!
この日は少し、春の日差しも暖かさも感じられました。
今回も元気いっぱいの高陽東高校の生徒さんに迎えられ、50分ではとても話し足りない内容を無理やり盛り込んで語ってきました。途中、マイクがオフになってしまうハプニングもありましたが、もともと地声で何時間もしゃべるのが仕事ですから、多分後ろの方の生徒さんも問題なかったと思います。
「いのちの教室」で、犬や猫の殺処分の問題、繁殖業者の問題、野良犬猫の問題など、たくさんの問題に触れた後、必ず最後に「どうして犬や猫を守らなければならないか」と生徒たちに聞くことにしています。
これは中高生には漠然としすぎる質問かもしれません。
SPICAも誤解されているかもしれませんが、犬や猫の問題を考え、解決に取り組まなければいけないのは、犬や猫が「かわいいから」でも「かわいそうだから」でもありません。もちろん、彼らはかわいくもあり、かわいそうでもありますが、そういった感情論だけで動物の命を守ることはできないと思うからです。
ではなぜか?
犬も猫も、人間が人間の都合で社会に組み込んだ生き物だからです。
彼らは野生動物ではありません。「山に捨てれば勝手に生きていくよ」とよく言われますが、犬も猫ももう自分でえさをとって生きることはできませんし、山にいるような犬や猫たちは必ずどこかで人間からごはんをもらっています。
犬や猫が増えすぎたのは、彼らのせいではありません。
「ペット」「愛玩動物」と呼ばれる彼らを好き勝手に増やし、管理をしなかった人間の責任です。
犬や猫が手に負えないのも、彼らのせいではありません。
飼い主が自分の能力や体力、経済力を理解せず、犬や猫のことばを理解する努力をせず、安易に飼い始め、安易にあきらめたたせいです。
動物問題とよく言いますが、少なくともペットである動物が引き起こす問題はほとんどありません。それらはすべて人間の問題です。
なぜ犬や猫の命を守らなければならないか?
それはすべて、人間の問題だから、人間が解決するのは当たり前だからです。動物にはできません。
講義が終わって、代表の男子生徒さんが挨拶をしてくれました。
まさに、私が一番伝えたかったことがしっかり伝わっていたと感じ、安心しました。
高陽東高校からは、春休みのボランティアに10名以上が参加してくれることになっています。心が動いたとき、すぐに行動する力があるのは、やはり若いからでしょうか。彼らに再会できるのがとても楽しみです。
そしていよいよ明日から、中高生春休み動物体験ボランティアが始まります。
この春は全7回、77名の中高生が申し込んでくれました。大学生のサポートも借りながら、しっかりと活動したいと思います!
P.S. 先日の譲渡会、たくさんの人が犬猫たちに会いに来てくださいました。
何件か正式なお問い合わせもあったりして、犬たちが幸せになる良いご縁になるといいなぁ…と願っております。
「いのちの教室」開催校募集中
SPICAでは、「いのちの教室」を開催してくださる学校・グループを募集しています。
広島県内、どこへでも出張講義をいたします。
動物の問題について、一緒に考えてみたい、子供たちに命についての教育をしたい、とお考えの方、ぜひお問い合わせください。
NPO法人SPICA
メール:info@npo-spica.com
お問い合わせフォーム: http://www.npo-spica.com/contact.html
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