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いのちの教室 in 広島県立高陽東高等学校2018.02.28 Wednesday
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「いのちの教室」、初めての公立高校での開催です。
広島県立高陽東高等学校1年生6クラスのうち、前半の3クラスの生徒さんたちに、お話を聞いてもらいました。後半の3クラスのみなさんは、3月に実施してもらう予定です。
普段は中学校での開催が多いため、スライドも少し高校生用にバージョンアップしていきました。
1年生らしく、元気のよい挨拶とともに、視聴覚教室に集まってくれた生徒さんたち。とはいえ「いのちの教室」という言葉の響きから、なんとなく楽しい話ではないことは察知しているようでした。
動物愛護センター
殺処分
繁殖業者
ペットオークション
パピーミル
おそらく、ぼんやりと知っていたことがクリアになり、まったく知らなかった情報がどんどん叩きつけられ、ショックも大きかったのではないかと思います。
最近の「いのちの教室」で紹介している、スコティッシュフォールドという猫について。
今、一番流行しているスコティッシュフォールドは、折れ曲がった耳がとてもかわいいと人気だそうで…。ただ、この耳は骨の形成異常のため、他の関節などにも異常が出る可能性があると言われています。
この話をするとき、いつも気を使うのが、「すでに飼っている生徒がいるのではないか」ということです。
実際に、講義のあとに集まった生徒たちや、感想文に「ペットショップで買ってしまいました。すみません。」などと書かれていることがあります。
もう迎えた犬や猫について、責めているわけではないので、そこは丁寧に説明しつつ。「すでに飼っている人がいたら、病気が見つかっても、最後まで大切にお世話をしてあげてほしい」と付け加えています。
もちろん、大人も子供も、繁殖業者のことなんて、パピーミルの現状なんて、そこでめちゃくちゃな暮らしを強いられる犬や猫のことなんて、店頭にふわふわの子犬や子猫からは想像もできないと思います。
「知らなかった」だけ。
悪気はない。もちろんです。
私もそうでした。ただ、「知らない」ということが、どれだけ残酷な状況を生み出しているか。
この状況を変えていけるかどうかは、私たちの「選択」にかかっていると思うのです。
動物愛護活動をする人の中には、「今すぐ、目の前にある命を救うことが大切」と考える人もいます。
SPICAは、そのことの大切さは十分認識しているつもりですが、それと同時に、長い時間をかけて、根本から「意識を変える」ことも必要だと考えています。
かわいそうな犬や猫を「助けてあげる」のではないと思うのです。
人間らしく、正しい行動をする。
そのためには、正しい知識と判断力が必要です。つまり「教育」です。
まだまだ時間はかかりそうですが、動物福祉活動のひとつとして根付くよう、継続していきたいと思います。
「いのちの教室」開催校募集中
SPICAでは、「いのちの教室」を開催してくださる学校・グループを募集しています。
広島県内、どこへでも出張講義をいたします。
動物の問題について、一緒に考えてみたい、子供たちに命についての教育をしたい、とお考えの方、ぜひお問い合わせください。
NPO法人SPICA
メール:info@npo-spica.com
お問い合わせフォーム: http://www.npo-spica.com/contact.html
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