長らく里親さんを募集していたハナちゃんですが、ついに里親さんが決定しました!
約1年前、Tさんの庭で産まれた子猫3匹兄弟のうちの1匹がハナちゃんでした。
男の子2匹(キク&マル)は早々に里親さんが決定しましたが、ハナちゃんだけがご縁がありませんでした。Tさんは、里親さんが見つかるまで、「一時預かり」という形で、ハナちゃんの面倒を見てくれていました。
そして1年がたち、正式に家族に迎え入れる決断をしてくださいました。
今日、久しぶりにハナちゃんに会い、その顔を見たとき、「この子はとっくにTさんのおうちの子になっていたんだ」と感じました。単に世話をしてくれただけでなく、家族みんなで怯えていたハナちゃんの心を溶かし、日々愛情を注ぎ、大切に育ててくれていたことが良く分かりました。確かに、私たちは里親募集という形で新しい飼い主さんを見つけることはできませんでした。申し訳なく思う反面、つくづく思うのは、”猫が”行く先を決めているということです。ハナちゃんの穏やかな表情を見て、本当にうれしくなりました。
ハナちゃんはもともと、外で暮らす野良猫が産んだ子です。
Tさんは、野良猫に関する私たちの話をよく聞いてくださり、今後のことも考えて、母猫の手術もして健康管理なども続けてくれました。大変なこともあったと思いますが、Tさんと私たちとが協力して、猫を見守ることができたと思います。
これはTさんが特別だったからできたわけではありません。
しっかり考える力と、少しの工夫、そして一緒に頑張る人間がいれば、ちゃんと猫を守ることができるのです。
どうか、「庭で猫が出産した、保健所に連れて行く」という前に、立ち止まって、そうしなくていい方法が本当にないかどうか、考えてみてください。きっと、できることがあるはずです。