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子猫5匹の保護を終えて2018.02.03 Saturday
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普段は「いのちの教室」や「中高生ボランティア」の活動ばかりをブログに書いておりますが、SPICAでは、1年を通して、猫の里親探しの活動も行っています。
夏に保護した1匹の妊婦猫。
35匹の多頭飼育の現場から連れて帰りました。
頑張って出産した子猫は5匹、一生懸命にお世話をしてくれました。
そのかいあって、子猫たちはすくすく成長。
子猫ならではの下痢やら、食欲不振やら、色んな事に悩まされながらも、1匹も欠けることなく育ってくれました。
5匹中4匹が、まったく見分けのつかないキジ猫…
ということで、「RojiRoji堂」さんに作ってもらったシュシュで色分け。
黄色ちゃん、白ちゃん、水色ちゃん、緑ちゃん、そしてなんとなく1匹だけ毛色の違う猫をしらたまちゃんと呼んでいました。
最初の里親さんは、「どんな子でも大切に育てるから、SPICAで選んでほしい」という看護師さんでした。
一番体の大きい、白ちゃんと黄色ちゃんを、姉妹で引き受けていただき、大切に育てていただいています。
次の里親さんは、SPICAの菅田先生の昆虫仲間でもある高橋敬一先生。
わざわざ茨城から広島へお越しいただき、インスピレーションで緑ちゃんを迎えてくださることに。
新しい名前はピオ君。
ピオ君を主人公にしたブログで、元気な姿を見ることができます。
http://takapalau.blog.fc2.com/
保護主としては、こうして猫たちが元気に暮らしている様子を見ることができるだけで、保護期間中の大変だったことなどすべて忘れ、「あー、頑張って良かったな」と思うのです。
そして、最後に残った、水色ちゃんと白玉ちゃん。
水色ちゃんは、みつまめちゃんと改名し、ネコジルシなどの里親募集サイトにも登録。
かわいらしさから何件もお問い合わせをいただきましたが、なかなか良縁がなく…気が付けば生後5か月になっていました。
SPICAの里親探しで一番大切なことは「あせらない」
たしかに、生後2か月の子猫は超かわいいから決まりやすいし、早くしないとどんどん大きくなって、条件も悪くなる。
と思われがちですが、それでいいんです。
「ひとめぼれ」や「目が合った」というペットショップ的な感覚で猫を迎えるのはとても危険なことです。
何事もなければ15〜20年、これから一緒に暮らす家族ですから、人間のライフスタイルや、猫の性格など、じっくりと吟味してから迎えてもらいたいのです。
そして今日、しらたま・みつまめの甘味コンビも、2匹一緒に、新しい家族に迎えていただきました。
これからどんどん成長し、そのうちに3人の子供さんたちも追い越していきます。
家族に猫を迎えることは、命を引き受けることです。
最後の一瞬まで、この2匹が、家族の一員として、幸せに暮らせるように。そして、この子たちが、ご家族を今よりももっとハッピーにすることができますように。
長いようで短かった5か月の保護期間を終え、静かになったおうちで、記録としてこのブログを書きました。
SPICAは、「すべての猫が、家族のもとで幸せにくらせるように」という目標を持って、これからも活動していきます。今はまだ少ない数ですが、確実に、幸せな猫を増やしていきたいと思っています。
外で暮らす猫を見るたび、胸が痛みます。
とはいえ、一歩一歩、着実に、「人間と動物が幸せに共生する社会をめざして」頑張りますね。これからも応援をよろしくお願いいたします。
「いのちの教室」開催校募集中
SPICAでは、「いのちの教室」を開催してくださる学校・グループを募集しています。
広島県内、どこへでも出張講義をいたします。
動物の問題について、一緒に考えてみたい、子供たちに命についての教育をしたい、とお考えの方、ぜひお問い合わせください。
NPO法人SPICA
メール:info@npo-spica.com
お問い合わせフォーム: http://www.npo-spica.com/contact.html
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女子3匹 里親さん決定しました!2016.05.10 Tuesday
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決まるときには決まるもので、3匹の女子たちに新しい飼い主さんが決まりました。
まずはビケットちゃんあらため、シノアちゃん(5歳)
高齢の飼い主さんが亡くなられ、おうちに取り残されていたところを、ご近所の方が保護されました。保護中のおうちでもなかなか緊張がとけなかったのも、飼い主さんと離れた不安からだったのかもしれません。
今も怖がりの性格はそのままですが、その性格も、保護された経緯も、すべてを受け入れてくれる方に出会うことができました。「ゆっくり慣れてくれたら」という言葉通り、猫のペースに合わせて、一緒に暮らしてくださっています。
次はこつぶちゃん(8カ月)
ご家族みんなが猫大好き!というおうちで暮らすことになりました。
こつぶちゃんが家に来るまでに、いろんな猫グッズをを買いそろえ、今か今かと待っていてくれたそうです。お引き渡しの日、お宅に到着すると、お子さんたちが「やっときた〜!!」とばかりに、笑顔で迎えてくれました。餌はどんなふうにあげるのか、水はちゃんと飲めるのか、トイレは?寝るときは?勉強熱心な二人に、たくさんの質問を受けました。手元には「初めての猫の飼い方」という本。猫との暮らしを真剣に考えてくれているのがよくわかりました。それまではペット不可のおうちにお住まいでしたが、新しいおうちを建てられ、今は心おきなく猫と暮らせるとのこと。早く新しいおうちにも慣れて、子供さんたちと元気に遊べるようになってほしいです〜!
最後は小梅ちゃん(1歳)
顔はかわいいものの、なかなか人間に慣れず、大丈夫かなあと一番心配していた猫です。
里親さんが面会に来てくださった時も、毛布にくるまり、おびえた表情でこちらをうかがってばかりでした。触ったり、膝に乗せたりできませんと、正直にお伝えしましたが、「それでもいいです、小梅ちゃんとてもかわいいですから」と言ってくださいました。
こういうときの感動といったら…。
そして小梅ちゃんを迎えて下さったご家族には、中学2年生の息子さんがいらっしゃいます。なんと、昨年、学校で「いのちの教室」を聞いてくれたとのことで、それからご家族で猫との暮らしを検討してくださっていたそうです。
お引き渡しの日、お家の中には、末の娘さんが描かれたたくさんのカードと、みなさんで手作りしてくださった「こうめHouse」が…。
「こうめちゃん、なかよくしようね」と、家族の絵の中に猫の姿がありました。ご家族でよく話し合った上で、「家族の一員」として迎えてくださったことが、本当にありがたく感じました。そして、難しい猫であっても、きっと幸せにしてくれる家族に出会えると、小梅ちゃんが教えてくれました。
猫を飼いたいと思った時、こうして保護猫を迎えてくださる方が、もっともっと増えたらいいのに、と思います。
確かに、お店で買うほうが、面倒な手続きもなく、楽かもしれません。ですが、楽な半面、「それきり」の関係です。ですから、少なくともSPICAでは、猫が引き合わせてくれたご縁を、「猫を渡したらそれで終わり」にしないように、と思っています。
これまでたくさんの里親さんと出会い、助け、助けられ、猫たちのために一緒に頑張ってきました。「うちの猫が一番かわいい!」「こんなことができるようになりました!」日常のささいなやり取りでさえ、私たちにとっては、本当に心が癒されるひとときになります。
そして今回の女子たちも、きっと幸せになってくれると思います。
これからも、こんなご縁をたくさんつなぎ合わせられるように、頑張りたいと思います!
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マティス君 里親さん決定しました!2016.04.18 Monday
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まずはじめに、熊本で被災されたみなさまと、行方不明になっている犬猫たちの無事を心よりお祈りいたします。
ご報告が遅れましたが、マティス君に新しい家族ができました。
生後2カ月の時、江田島から一人でやってきたマティス君。
あまりのかわいらしさに、すぐに里親さんが決まるだろうと思っていましたが、保護期間は8カ月にも及びました。
人懐っこく、穏やかで、甘えん坊という、猫としてはパーフェクトな性格でありながら、これまでご縁がなかったことを不思議に思っていましたが、またしても「この家族を待っていた」と言わんばかりの良縁でした。
遠くから面会に来てくださったのは、小学生以下の子供さんが3人いるご家族。
「猫が驚くので静かに優しく遊んでほしい」と伝えたところ、はしゃぎたい気持ちを押さえて、そーっと触ったり、優しく話しかけたりしてくれました。少し慣れて来ると、上手に一緒に遊べるようになりました。小さな子供さんがいるお家への譲渡は、色々と気を使うことも多く、つい慎重になってしまいます。ですが、子供たちが遊びながら、「どんなおもちゃが好きなのか」、「どうやって水を上手に飲むのか」「高いところに登れるのか」など、たくさんの質問攻めにあったことで、単におもちゃのひとつとして猫がほしい訳ではないことが伝わってきました。「猫のこと、マティス君のこと教えて!」という子供たちに、すっかり嬉しい気持ちになりました。
そして、正式にお引き渡しの日にもかわいい出来事がありました。
真ん中の男の子が「ねえ、いい?」と心配そうに私の顔を見上げてきます。最初は意味が分からず、「何が?」と聞き返していると、お母さんが説明してくれました。「山下さんがおうちをチェックして、いいよ、と言われたら、マティス君をもらえるんだよ」と、ご両親が子供さんたちに伝えていてくれたそうです。
たかが猫1匹のために、面会に来たり、譲渡の書類を取り交わしたり、家の中まで確認されたり…、確かにこんな面倒なことと思われても仕方ないと思います。もちろんすべて猫のためなのですが、今回ご両親が、この面倒な手続きなどをすべて理解してくださった上で、子供たちに「ひとつの命」として丁寧にお話ししてくださっていたことが、本当にうれしく感激しました。もちろん「いいよ」と答えましたが、その時の彼の笑顔は今でも忘れられません。
本当によく行き倒れる子でした(笑)
マティス君が新しい環境に戸惑ったのもほんの数日で、今では家族みんなに囲まれ、末のお嬢さんに添い寝するまでになりました。幸せそうな写真が届くたび、「長かったけど、この家族を待ってたんだね」と本当にうれしくなります。
ひょうきんで元気いっぱい、誰からも愛されるマティス君、みんなと一緒に成長して、いつまでも幸せにね!
***イベントのご案内***
NO!動物実験 NO!殺処分
私たちの生活に密接につながっている動物たちのこと、いつもと少し違った視点で、一緒に考えてみませんか?
日時:2016年4月23日(土)・24日(日)
12:00~17:00
場所:LUSH広島本通店
今回のイベントも盛りだくさん!
動物愛護センターや学生ボランティアたちの写真展
里親さま募集の猫たちの写真展
動物にまつわる○×クイズ
ワークショップ(企画中)
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ぴー君&なっつちゃん 里親さん決定!2016.01.31 Sunday
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かわいい茶トラキッズのぴー君となっつちゃんに里親さんが決まりました!
母猫に育児放棄され、怪我も負っていた2匹。
小さな体で懸命に生きようとしていた所を、幸運にも保護してもらいました。
それからは傷の治療と合わせて、心の傷も癒さなければいけませんでした。
外で暮らす猫には、危険がいっぱいです。
暑さ・寒さをしのがなければいけない、ごはんも毎日食べられるか分からない、病気になるかもしれない、車にひかれるかもしれない、外敵に狙われるかもしれない…
のんびり暮らしているように見える猫たちですが、彼らの寿命は3年〜5年。
家の中で暮らす猫が20年生きるようになった今、彼らの暮らしの厳しさは容易に想像できると思います。
たくさんの犬や猫を抱えながら、保護主さんも懸命に2匹のリハビリに取り組んでくださいました。
しばらく問い合わせのない状態が続いていましたが、突如、2匹に一度に里親さん希望がありました。
なっつちゃんは少し心を開いてくれるようになりましたが、ぴー君はまだまだ恐怖心が大きく、面会中も固まったままでした。それぞれの希望者さんに、保護した経緯や、猫たちの性格、気をつけることなどをお伝えしました。その上で、この子たちは、初日から膝に載ったり、甘えてきたり、抱っこもしばらくできないかもしれないことも伝えました。
プラス・マイナスの面を両方伝えたうえで、希望者さんが本当にこの子を迎えたいかを決めてもらいます。
2組の希望者さんともに、猫を飼われた経験があったことが幸いだったのか、ぴー君&なっつちゃんのそれぞれを迎えてくださることになりました。今週はなっつちゃんのお引き渡しがあり、お宅には、猫の動線を考えた手作りの立派なキャットタワーと、留守の間もなっつちゃんの無事が確認できるよう、携帯で簡単にお部屋が確認できるモニターが設置されていました。
ぴー君の新生活は来週からスタート。ぴー君の怖がりなところもまるごと受け入れてくださる里親さんです。
この2匹が生まれ、保護され、新しい家族に迎えられるまでの半年間、色々な偶然や縁、そして奇跡さえあったことと思います。多くの外で暮らす猫が厳しい環境の中で、命を落としているからです。ですが、たくさんの人の努力で、こうして彼らは幸せをつかみました。「猫」というたった1つの小さな命ですが、共に暮らせば、心を支えてくれるかけがえのない大切な存在になります。
ぴー君&なっつちゃん
しっかり里親さんに甘えて、癒し癒されて、幸せになってね!
イベントご案内
第3回地域ねこ推進を願う写真展〜猫との絆を深めるために〜
2016年2月20日(土)〜2月21日(日)10時〜16時
福山市ものづくり交流館にて
入場無料
お問い合わせ:NPO法人ねこManma
まだまだ里親募集中
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ポコ太と一緒に育ったマティス君も里親さん募集中です
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ポコ太君 里親さん決定しました!2016.01.24 Sunday
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5月に保護し、それからぐんぐん育って大きくなったポコ太に新しい家族ができました。
ポコ太は不思議な猫で、子猫の時のあまりのかわいらしさのせいか、過去にないくらい、たくさんの問い合わせや里親希望がありました。ネコジルシさんのページには「一目惚れです」というメッセージがいくつも…。ですが、猫をお願いするにあたっての色々な質問やお願いをすると、連絡がとれなくなったり、断りのメッセージが届きました。これは今までにはない経験でした。
メールでのやり取りを乗り越えて(?)、面会に来てくださった方も数組、いらっしゃいました。ですが、なぜか譲渡には結び付きませんでした。そんなこんなで8ヶ月間、過去最も問い合わせの多かった猫なのに、こんなに大きくなるまで、ご縁なしでした。
とはいえ、顔を見てくだされば分かる通り、とても穏やかでかわいらしい、大きいくせに気の小さいポコ太は、本当に素晴らしい猫でした。いつかきっと、この子にぴったりのご家族に巡り合えると思い、気長に待っていましたが、2016年、1番にご縁がありました。
猫との出会いは、本当に「縁」だなぁと改めて思います。
この子には、本当にたくさんの人間が関わりました。最初に保護してくださったご家族は、ポコ太が新しいお家に行く前日、家族みんなで会いに来てくれました。「わ〜、子猫の時のままだ!」と言いながら、ポコ太の成長と新しい出発を祝福してくれました。
このご家族は、小さなポコ太がカラスに襲われていたところを、ペット不可のマンションから心配しながら見守り、カラスを追い払い、保護する手段を全力で探してくれました。おうちで面倒を見てもらうことはできませんでしたが、それでも家族みんなでポコ太君の成長を気にかけ、良い出会いがあることを祈り続けてくれました。「どうしても助けたかった」というお母さんの力に押し切られ保護した形ですが、あれだけ必死に頼まれなかったら、私はきっと協力していなかったと思います。今は、みんなで協力して、この子と出会えたことが本当にうれしく、感謝しています。
子猫の激しい噛み期にお世話をしてくれた保護主さんも頑張ってくれました。
毎日噛まれながらも、その対策に明け暮れた女子高生Tさん。アレルギーをこらえながら、お世話をしてくださったお母さま。お二人も、里親さんが決まる直前、ポコ太に会いに来てくれました。
最後の保護主の家では、どうしても気が合わないメアリー(猫)から逃げたり隠れたりしなければいけませんでした。だからどうしても、人間のそばにいて、後追いまでするようなべったりな猫になってしまいました。ごめんね…
みんなにかわいがられ、愛されたポコ太。
今はもう新しいお家で、とっても幸せに暮らしています。
今頃、暖かいこたつのなかで、ゴロゴロ言いながら、よしよししてもらっているはずです。
自分専用のキャットタワーやおもちゃ、手作りのキャットウォークにうまく登れるかは分かりませんが(笑)でも、ご家族に愛されて、まったりと暮らすことができます。そして里親さんも、ポコ太からのたっぷりの愛情返しを受けられると思います。
短く書こうと思ったのに、結局ポコ太愛が溢れてしまいました(笑)
1匹の小さな子猫
助けてあげたとは思いません。
いつもそうですが、この小さな命から得ることのほうが多いからです。
どうかこの経験を、もっともっとたくさんの人に味わってもらいたいと思います。
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ゆめちゃん 新しい家族のもとへ2015.11.15 Sunday
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ゆめちゃんのことを書くのは今日が初めてです。
保護したのは9月5日
登校途中の生徒が拾ってきました。
怪我をしていたようで、とても弱っていた子猫は、事務室で段ボールに寝かせてもらっていました。
息もうっすらとしかしていなかったため、もうダメかもしれない、と思いつつも、とにかく獣医さんへ連れて行きました。
顎を強打したことによる骨折、顔面左側が腫れているとのこと。
手術をするにはあまりに小さすぎるし、麻酔の危険もある。
生きるかどうかはこの猫の運と生命力に賭けるしかないとの診断でした。
そして生きたとしても、脳や四肢が動かないなどの障害が出てくるかもしれないとのこと。
心配して集まった生徒たちにこの診断を伝え、どうするか話しあいました。
顎ががくがくと動き、ミルクを飲むことも上手くできません。
薬をきちんと飲ませるのも素人には難しい状態でした。
生徒はもちろん、私でもうまく世話をする自信がありません…。
そこで、動物病院に長く務め、今はトリマーをしているメンバーに世話を頼むことにしました。
仕事の合間に給餌、投薬、通院など、本当に丁寧に面倒を見てくれました。
「生きられるかどうかは分からない」
生徒には何度も念押しし、外で暮らす猫たちにはやむを得ない運命もあることを伝えました。
それでもまだ「どうなった?大丈夫?」と毎日、顔を見るたびに色んな生徒が尋ねてきます。
10日くらい経ったころ、「もう命の危険は脱しただろう」という連絡がありました。
それからは、しっかりご飯を食べて栄養をつけ、顎の状態が落ち着き、新しい飼い主さんのもとへ行けるよう頑張りました。
そして約2カ月、顎の状態もだいぶ良くなり、すっかり元気になったゆめちゃんの飼い主を探すことになりました。
とはいえ、今後、歯の生え方によっては手術が必要になったり、心配なこともあります。
それを覚悟で最後まで大切に育ててくれる里親さんを探さないといけません。
「まずは学校の中で生徒に呼びかけたらいいだろう」と校長先生にも言っていただき、全校生徒に呼びかけました。
そして、これまでの通院や保護にかかった費用は、生徒会で募金活動をして集めようということに。
ほどなく、2年生の生徒が「ゆめちゃんを引き取りたい」と申し出てくれました。
ゆめちゃんを拾った日から、ずっと様子を気にしていた生徒です。
ご家族も了承してくださり、11月13日、新しいおうちにゆめちゃんを連れて行き、正式に家族として迎えてもらいました。
この小さな猫1匹が「生きる」ために、本当にたくさんの方が関わってくださいました。
拾ってきた生徒と仲間たち
こまめに様子を見て、心配してくれた事務室と保健室
緊急で獣医さんに行くことを許可してくれた校長先生
冷静に状況を判断し、適切な処置をしてくださった最初の獣医さん
長い間、大切にケアしてくれた保護主さん
レーザー治療などで少しでも良くなるようにと手を尽くしてくださった獣医さん
募金活動をしてくれた生徒会と先生方
そして、新しい飼い主さん
みなさんのおかげで、ゆめちゃんは本当に元気にかわいらしく育ちました。
これからは家庭猫として、幸せに暮らすことができます。
SPICAには時々、「飼えなくなった」とか「外の猫を何とかしてやりたい」という問い合わせがあります。
そのほとんどが、「保護してほしい」という要請です。
事情は色々あるでしょうし、ペット不可の家、子供のアレルギー、やむにやまれぬこともあるでしょう。
ですが、批判を覚悟で言うならば、たかが猫1匹です。
人間が集まって考えれば、なんとかならないはずはないのです。
だからこそ、できる人が、できることを、少しずつ負担する。
その気持ちと行動力が大切だと思うのです。
ゆめちゃん、最初はだめかと思いました。
でもあなたは生きて、私たちはあなたから色んなことを学びました。
ありがとう!幸せにね!
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めいちゃん 里親さん決定しました!2015.06.07 Sunday
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保護から約2年、ついにめいちゃんに新しい飼い主さんが決まりました!
見た目も超かわいくて、性格も超超良い子のめいちゃんですが、エイズ陽性のせいか、これまでなかなか良いご縁がありませんでした。もしかしたらこのまま里親さんは見つからないかも…と思いながらも、一時預かりさんと一緒に、これまであきらめずに頑張ってきためいちゃん。
ご縁をいただいたのは、初めて猫を飼うというご夫婦。
猫との暮らしについて、色々と疑問や心配なども持たれたようで、めいちゃんを迎えていただく前に、いろんなお話をしました。特に、めいちゃんはエイズキャリアということで、そのことも事前に色々と調べて勉強していただいたようでした。しっかりと知識を持ったうえで、めいちゃんを迎えることに決めてくださったこと、保護期間が長かっただけに、本当にうれしいことでした。
お引き渡しの今日、「新しい環境で大丈夫かしら」という私たちの心配をよそに、めいちゃんはすぐに新品の豪華キャットタワーでくつろいでいる様子(笑)ケージやら、おもちゃやら、猫グッズをたくさん揃えていただき、めいちゃんを心待ちにしていてくださったことがすぐにわかりました。その期待にこたえるかのように、めいちゃんは新しいおうちを探索し、にゃんにゃんといつものようにかわいい声でないてくれました。
甘えん坊で、さみしがりで、本当に穏やかで、いつも目をまんまるにして見上げてくるめいちゃん。
これまでお世話になった一時預かりのOさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いつでもおおらかでやさしいお母さんと、ちょっと厳しいお姉ちゃん(笑)に、愛情たっぷりに育ててもらいました。
名前も、「めい」ちゃんをそのまま引き継いでくださるとのこと。
めいちゃん、末永く幸せに、そして家族みんなに笑顔を届けてね!
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ハナちゃん 里親さん決定しました!2015.06.05 Friday
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長らく里親さんを募集していたハナちゃんですが、ついに里親さんが決定しました!
約1年前、Tさんの庭で産まれた子猫3匹兄弟のうちの1匹がハナちゃんでした。
男の子2匹(キク&マル)は早々に里親さんが決定しましたが、ハナちゃんだけがご縁がありませんでした。Tさんは、里親さんが見つかるまで、「一時預かり」という形で、ハナちゃんの面倒を見てくれていました。
そして1年がたち、正式に家族に迎え入れる決断をしてくださいました。
今日、久しぶりにハナちゃんに会い、その顔を見たとき、「この子はとっくにTさんのおうちの子になっていたんだ」と感じました。単に世話をしてくれただけでなく、家族みんなで怯えていたハナちゃんの心を溶かし、日々愛情を注ぎ、大切に育ててくれていたことが良く分かりました。確かに、私たちは里親募集という形で新しい飼い主さんを見つけることはできませんでした。申し訳なく思う反面、つくづく思うのは、”猫が”行く先を決めているということです。ハナちゃんの穏やかな表情を見て、本当にうれしくなりました。
ハナちゃんはもともと、外で暮らす野良猫が産んだ子です。
Tさんは、野良猫に関する私たちの話をよく聞いてくださり、今後のことも考えて、母猫の手術もして健康管理なども続けてくれました。大変なこともあったと思いますが、Tさんと私たちとが協力して、猫を見守ることができたと思います。
これはTさんが特別だったからできたわけではありません。
しっかり考える力と、少しの工夫、そして一緒に頑張る人間がいれば、ちゃんと猫を守ることができるのです。
どうか、「庭で猫が出産した、保健所に連れて行く」という前に、立ち止まって、そうしなくていい方法が本当にないかどうか、考えてみてください。きっと、できることがあるはずです。
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らん丸君改め檸檬(れもん)君、里親さん決定しました!2015.05.12 Tuesday
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外で暮らす猫でありながら、あまりに人懐こいらん丸君を見るに見かねて保護したのは、昨年末の雪の降る日。
保護してくれたMさんとKさんのところから、一時預かりのTさんへ託されたらん丸君は、あっという間に甘えん坊のふみふみ王子となりました。
一時は、好酸球性肉芽腫と診断されて、口の周りがぷっくりと腫れてしまいました。
保護主さん一時預かりさんとともに、何度も病院に通い、今ではすっかり良くなりましたが、食物アレルギーを持つらん丸君の里親さん探しは難航しそうでした。
保護から4カ月、らん丸君のすべてを受け止めてくださる里親さんが表れました。
すでに八朔(はっさく)君という茶トラの先住猫ちゃんと暮らしておられ、八朔君に弟を、ということでらん丸(檸檬君)が選ばれました。
この2匹、ビジュアル的にもとっても似ていますが、驚くべきは、初日から一緒になって遊び始めたこと。成猫同士は打ち解けるのに時間がかかるだろうなぁと思っていたので、あまりの相性の良さにびっくりです。今ではすっかり、本当の兄弟のようになっています。
らん丸君は、本当にたくさんの人間の手がかかった子です。
保護してくれたMさんとKさんは、彼のために通院はもちろん、さまざまなサポートをしてくださいました。Tさんご一家は、らん丸君を本当に優しく見守り、大切に育ててくださいました。M動物病院の先生方、かわいいポスターを一生懸命作ってくれたSさん、それをあちこちに貼りだしてくださったサポーターのみなさま・・・本当にたくさんの人が、かわいいらん丸のために、と頑張りました。
たった1匹の猫のために、多くの人が努力したこと。
結果はもちろん大事ですが、「小さな命をなんとか守ろう」そんな気持ちをもっとたくさんの人が持ってくれたら、社会はもっと良くなるのではないかと思います。
里親さんとめぐり合うまでに時間がかかりましたが、らん丸はこの日をずっと待っていたんだなぁと思います。
今は新たに、檸檬君として、新しい生活をスタートしています。
猫愛に満ちた里親さんは、八朔・檸檬と広島愛にもあふれています。
応援していただいたみなさま、ありがとうございました!
SPICAにはまだまだ新しい飼い主さんを待つ猫たちがいます。ぜひホームページをご覧ください。
http://npo-spica.org/satooya/
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サマー&ウィンター 里親さん決定しました!2015.04.04 Saturday
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白島でTNRの際に保護した、サマーちゃん&ウィンター君、おかげさまで、素敵な里親さんに巡り合えました。
この子たちは、白島の町の中で5〜10匹くらいで暮らしていました。その姿を見ていた女性が心を痛め、まずは去勢避妊手術をしたいとSPICAに相談をしてこられました。通りがかりの人から、餌は豊富にもらっているものの、やはり街中で交通事故の恐れもあり、増えていけば「駆除」というような話にもなりかねません。
現場に行き、猫たちを捕獲し手術をしました。その中でも特に人に慣れていたのがこの2匹です。急きょ、TNRのR(リターン)をとりやめ、里親さんを募集することにしました。かわいらしい風貌はもちろん、性格の良さ、そしてウィルス検査も陰性ということもあり、2匹とも良い里親さんと巡りあえました。
白島の状況を知っていた人から聞いたところ、「急に猫が増えた」とのことでした。良く人に慣れていたことも考えると、もしかしたら捨てられたのかもしれません。
しかし、手術を思い立ったNさん、猫たちの状況に理解を示してくれた現場のみなさま、TNRを手助けしてくださり、また一時預かりとなってくださったMさん、たくさんの方々の助けを得て、この子たちは幸せになります。これからは、餌を探し歩くこともない、暑さ寒さに苦しむこともない、感染症や外敵に襲われる心配もありません。
サマーちゃんは「チロル」ちゃんと改名しました。先住猫ちゃんが「チョコちゃん」…。なるほどのコンビネーションです。ウィンター君は、今のところウィンター君のままとのことです。2匹を迎えてくださった里親さま、末永く、よろしくお願いいたします!
私たちは、「野良猫は自然に」という考えを、そろそろ改めなければいけません。
外で暮らす猫たちは、自然(野生)で生きて行くことはできないのです。日本中にいる野良猫たちは、必ず人間がどこかで餌を与えています。そうしないと、生きられないからです。えさだけ与えて、増えるがままにしておき、果ては殺処分する、これまで繰り返し行われてきたこの行為が「自然」と言えるでしょうか。
犬も猫も、人間が社会に組み込んだ生き物です。増えすぎたからといって、いまさら「野生に帰れ」と言われても、彼らは適応できません。ならば、人間が彼らの命に責任を持つのは、当然の責任と考えるべきです。
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